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3,045円 世紀のプリマドンナ、マリア・カラス(1923−1977)の生涯を、女性としての生き方に重点を置きながらノンフィクション小説のように描いた伝記である。
著者のアン・エドワーズは、故ダイアナ元英国皇太子妃、ヴィヴィアン・リー、キャサリン・ヘップバーン、バーブラ・ストライザンドなどの伝記も書いており、アメリカでは伝記の女王と称される人物だ。カラスの私生活を容赦なく描きつくす筆致は、残酷なくらいリアルで、誰と何月何日にどこで性交渉を持ち、どんな情事だったかなども、冷徹なまでに暴き出している。おかげで、たとえば1964年のコヴェントガーデンでの『トスカ』が、愛人オナシスの子を下ろすため